会長のご挨拶
この度、日本臨床試験研究会第5回学術集会総会会長を拝命し、同学会を平成26年3月14日(金)~15日(土)の2日間、東京大学伊藤国際学術研究センターにて開催することとなりました。臨床研究は、新規の医療技術の導入や既存の医療技術の改良にとって欠かせないものであり、その重要性はすでに広く社会に認知されています。
「医薬品の臨床試験の実施に関する基準」いわゆるGCPが日本の治験に導入されて17年、「臨床研究の倫理指針」が登場して10年が経ちました。近年は治験以外の臨床研究においても倫理性、科学性、安全性、信頼性の確保のためにICH-GCP導入が必須と考えられます。そこで第5回学術集会総会では「ICH-GCP導入に向けて~臨床研究の信頼性とは~」をテーマに掲げました。
質の高い臨床研究の成果を世界に発信し続けるために、今の日本に何が欠けているのか、何を目指すべきかを皆様とじっくり議論する場を提供できれば幸いです。
会期を前回より約1ヶ月遅らせ、春の息吹の感じられる3月開催といたしました。また、これまで以上に多くの方々に参加していただけるように、金曜日・土曜日の2日間といたしました。
臨床研究に関わる多くの皆さまに春光おだやかな東京でお会いできることを楽しみにしております。 日本臨床試験研究会第5回学術集会総会
会 長 山崎 力
(東京大学医学部附属病院 臨床研究支援センター センター長・教授)